亀甲竜(ディオスコレア・エレファンティペス)実生 播種から発芽するまでの経過、管理方法紹介

亀甲竜の葉

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管理人のもちぬん(@mochinunblog)です。

くま
くま

見守り担当、くまだよ

今回の記事では、ディオスコレア・エレファンティペス、和名では亀甲竜播種(種まき)から発芽するまでの過程をまとめたいと思います。

大きくなるとまさに亀の甲羅のようにひび割れて、迫力のある姿を見せてくれる植物です。

発芽までの日数や管理方法、発芽・健康な生育のための温度に関する注意点についてもお話しします。

この記事を読むとわかること
  • 亀甲竜の生育過程(写真付き)
  • 発芽させるための工夫
こんな方におすすめの記事です
  • 亀甲竜の実生に挑戦する方
  • 冬型の植物でも暑い季節を乗り切らせるための工夫

亀甲竜(ディオスコレア・エレファンティペス)の基本情報

亀甲竜は原産地によって種類が分けられています。アフリカ亀甲竜とメキシコ亀甲竜の2種類です。

今回ご紹介するディオスコレア・エレファンティペスは「アフリカ亀甲竜」で、メキシコ亀甲竜(Dioscorea mexicana)とは別物です。

メキシコ亀甲竜は栽培難易度が高いと言われています。

亀甲竜(ディオスコレア・エレファンティペス)の基本情報
原産地南アフリカの東ケープ州から西ケープ州
(乾燥地帯に自生)
属名ヤマノイモ科・ディオスコレア属
成長期冬(冬に成長する)
休眠期夏(葉を落として休眠)
日光葉にはよく当てる
(塊根部にはあまり当てない)
実生の難易度普通〜ちょっと難しめ

ある程度大きくなるとこのような姿になります。

もっと大きなものも見たことがありますが、人の顔より大きいです…!

くま
くま

ぬんさん、これイモなの!?

もちぬん
もちぬん

ゴツゴツしてるけど、イモの仲間なんだって。

掘り起こして食べちゃためだよ!

種まきから発芽まで

浸水中の亀甲竜の種子
種まき前の浸水中の亀甲竜(左)
※初めての播種だったので、浸水方法がご紹介しているものと異なります。

本来は冬に成長する冬型の植物なのですが、夏目前の6月に播種してしまい、発芽するか不安でした。

種まき前の下準備

亀甲竜の種子は遠くに飛ばすための羽がついています。

これ自体は発芽に関係ないので、ちぎってしまう方法もあるようなのですが、今回はこのまま浸水して播種しました。

浸水方法についてはこちらの記事でご紹介している方法と同様です。

パキポディウムほどカビやすくはありませんが、発芽できなかった種が1つだけカビてしまったものがあったため、殺菌も行なった方が確実です。

薬品類はこちらを使用しています。

亀甲竜の種まき

播種日は6月19日です。

土の消毒方法はこちらの記事と同様です。

亀甲竜の場合は覆土をするので、バーミキュライト多めの方が植えやすいです。

以前ご紹介したアガベ・吉祥天と同じ育苗ポットに播種していました。

腰水で管理し、当初はカバーも使用しており、比較的多湿の環境でした。

亀甲竜の発芽の様子 夏でも発芽させられた方法

発芽するまでに時間がかかっていたため、発芽するための環境が整っていないと推測しました。

そこで、播種から約2週間後の7月2日に、LEDライトの当たらない、涼しくて暗めの場所に移動してみました。

すると、7月8日に最初の種子が発芽しました。

発芽したての様子がこちら。小さいんですが、赤丸の部分に芽があります…

亀甲竜の発芽の様子
くま
くま

ちっちゃい…

それから7月10日・12日・16日と短期間で次々と発芽しました。

発芽率は約60%でした。

亀甲竜の成長の様子 土の中ではどうなっているのか

育苗ポットから他の仲間たちが卒業していったこともあり、芽が伸びてきた頃に植え替えを行うことにしました。

土ごと慎重にすくって、イモ部分を確認してみます。

発芽したての亀甲竜の塊根部分と根の様子
白っぽく丸いのがイモ、将来ゴツゴツの塊根になる部分

イモは小さいけど確かにありました!

種子のところから根・イモ部分が生えている感じです。

このイモ部分がどんどん大きくなり、土から出た部分が亀の甲羅のように割れていく予定です。

発芽してから2週間後の亀甲竜
発芽から約2週間後の様子

葉っぱがどんどん大きくなります。

最初は小さく、閉じていた葉っぱがハート型に展開していきます。

くま
くま

まさにイモ!って感じの葉っぱだね。

亀甲竜が夏でも発芽・成長できている理由を考察

芽を伸ばしている亀甲竜の苗

発芽してからは他の苗と同様にLEDライトで育成中です。

本来暑い夏の時期は休眠している植物ですが、冷房をつけていること、直射日光による温度上昇を避けることで問題なく成長できているようです。

発芽までは室内のなるべく暗く、冷房が届く涼しい場所に置くことで発芽を促すことができたと思います。

このまま順調に大人の株になってからは、夏にはしっかり休眠させる方法で育成していこうと思います。

まとめ

今回の記事では、亀甲竜の実生の経過、夏でも発芽・成長できている理由についてお話ししました。

本来は成長期前に播種するのが良いと思いますが、今回は勢いでフライングしてしまいました。

結果としてうまく育ってくれているので、今後は植物に合わせた時期を見計らって育成していきたいと思います。

今回の記事は以上になります。わからないことなどありましたら、お気軽にお問い合わせフォームやもちぬんのTwitterにお気軽にご連絡ください。

YouTubeでは今後も植物の紹介や、完全室内実生の挑戦について発信していきますので、チャンネル登録していただけると励みになります!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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