失敗しない播種前の種子の浸水方法 塊根植物の発芽率を高める&カビ回避のコツ

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管理人のもちぬん(@mochinunblog)です。

くま
くま

見守り担当、くまだよ

今回の記事では、塊根植物の発芽率を高めるための、「播種前の浸水」の簡単で失敗しない方法について動画付きでお伝えします。

播種前の浸水は、「やった方がいい」「やらなくてもいい」という両方の意見があるようです。

しかし、主観ですが、これまで何種類かの塊根植物を発芽させてきて、しっかり浸水させた方が発芽率が良いと感じています。

また、今回ご紹介する方法はパキポディウムにとっては天敵のカビ対策も併せて行える方法なので、健康な株を育てるために、ぜひ読んでいってください!

この記事を読むとわかること
  • 塊根植物の播種前の浸水の方法(動画付き)
  • 水を弾くタイプの種子の対処法
こんな方におすすめの記事です
  • 塊根植物の発芽率を高めたい
  • せっかく植えた種子がカビてしまったり、全く芽が出なかったりで困っている
caudeX’squareで発信したい思い

塊根植物の実生は、個体によって成長具合や葉のつき方などに差があるように感じます。

育て方も人によって様々ですし、住んでいる地域の気候や環境にも左右されると思います。

こんな芽でいいのかな?育て方あってるのかな…?と不安になりますよね。

私の場合ですが、結果として健康な株になってくれればいいなと思いながら育てています。

実生をやっている先輩方の画像や育て方で勉強させていただきながらの挑戦ですが、うまくいった事例はどんどん共有していきたいと思っています。

コーデックス播種前の浸水のやり方

まずは動画をどうぞ

使用するもの
  • シャーレ(なければお皿等でもOK)
  • コットン
  • ピンセット
  • 殺菌剤
  • 発芽促進剤
  • ピペット(なければスプーンなどでもOK)

農薬を使用するので、普段食器に使用しているものとは分けて、専用にしてしまった方が安心です。

こちらの記事で便利な道具について解説しています。

手順1 使用する器具を消毒する

後日お話ししますが、塊根植物を実生する際には、使用する土も消毒します。

塊根植物の種子はカビや細菌に弱く、発芽させるのが難しいためです。

よって、浸水に使用する器具も消毒します。

もちぬん流 浸水器具の消毒方法
  • バットなどの耐熱容器に、シャーレ(蓋も)、コットン、ピンセットを入れ、熱湯を注ぐ
  • そのまま数分放置
  • 清潔なタオルに、消毒したピンセットを使用してシャーレを取り出す
  • コットンは、ピンセットを使用して殺菌剤と発芽促進剤の混合液に浸す

殺菌剤

発芽促進剤

手順2 シャーレにコットンを敷き詰める

シャーレの底を覆うように敷き詰めたコットン
シャーレの底を覆うようにコットンを敷く

殺菌剤と発芽促進剤の混合液に浸したコットンをシャーレの底面を覆うように敷き詰めます。

この時、手で直接触れずにピンセットを使用します。

もちぬん
もちぬん

手には思っているよりも雑菌が潜んでおります…

手順3 種子をコットンの上に乗せる

小さな種子をコットンの上に乗せる様子
微細種子はより慎重に作業します

貴重な種子なので、こぼさないようにシャーレに入れてあげましょう。

ピンセットを使う際は、傷つけないように慎重に。

手順4 殺菌剤と発芽促進剤の混合液をかける

ピペットを使用して、殺菌剤と発芽促進剤の混合液をシャーレの中に入れます。

しかし、アガベなどの種子はほとんどが水を弾きます。

水を弾いて水面に浮かぶアガベの種子
水を弾いて浮いているアガベの種子

水を吸う気ゼロです。

手順5 殺菌剤と発芽促進剤の混合液に浸したコットンを種子の上から被せる

浸水
パキポディウムの種子を浸水する様子

しっかり水を吸わせるには、上からコットンをかぶせてしまうのが一番でした。

最初は水に浮いた状態のままでもよしとしていましたが、殺菌成分が吸着できていないのか、播種した後にカビてしまう種子が多かったです。

コットンでなるべく全ての種子を覆うようにし、足りないようなら殺菌剤と発芽促進剤の混合液を追加して十分に水分を含ませます。

※動画では微細種子のため、上から被せる工程は行っていません。

手順6 蓋をして、半日〜1日程度おく

これも「何時間がいい!」と決まっている訳ではないようなのですが、家事や仕事の関係で、播種するまで時間が空いてしまうこともあります。

長い時は1日ほど浸水しましたが、問題なく発芽してくれました。

中には、浸水した状態ですでに発芽しかけている種子もあったので、根の部分を土に埋めてあげるように播種すると順調に発芽します。

ただ、数日間とか1週間も浸水した場合はどうなるかわからないので、長くても1日くらいと思っていただければと思います。

播種前の浸水が重要な理由

パキポディウム系の種子が特に顕著なのですが、塊根植物はカビにとても弱いです。

一旦カビが発生すると発芽はまず無理だと言えます。

そのため、播種前の殺菌はとても重要です。

播種前に殺菌剤入りの混合液に浸すことで、種子に元々ついていた菌を殺菌することができますし、発芽促進剤の成分も同時に浸透させられるので一石二鳥という訳です。

いきなり土の上に蒔いて、上から混合液をスプレーするよりも念入りな対策ができる方法だと考えています。

まとめ

今回の記事では、塊根植物を播種する前の浸水の効果的な方法について、動画付きで解説しました。

コーデックスの種子って比較的高価ですが、その割に発芽させるのが難しく、せっかくやるなら全部成功させたい!という欲張りな気持ちで頑張っています。

今後も便利な方法や成功するためのコツなどを研究しつつ、うまくいった事例はどんどん発信していきます!

今回の記事は以上になります。わからないことなどありましたら、お気軽にお問い合わせフォームやもちぬんのTwitterにお気軽にご連絡ください。

YouTubeでは今後も植物の紹介や、完全室内実生の挑戦について発信していきますので、チャンネル登録していただけると励みになります!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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